仕組まれたMOM―――3年越しの同じ構図
9/10
「仕組まれてますよ」
Unfortunately, yeah. This is... it's rigged. It's rigged.
(動画からの引用・訳 / )
Cole Palmer & Morgan Rogers argue over POTM award after Chelsea 6-3 Leeds 🤣
9月9日(水)カラバオカップ3回戦 チェルシーがリーズとスタンフォード・ブリッジで戦った。
結果はチェルシー 6-3 リーズ。
23分 ムハレモビッチ(リーズ) コーナーから
ハーフタイム 0-1
47分 アーロンソン(リーズ) 0-2
53分 パーマー(PK) 1-2
55分 パーマー 2-2
60分 ネト 3-2
65分 ウェルベック 4-2
75分 カルバートルーウィン(リーズ) 4-3
80分 バルコ 5-3
90+4分 ウェルベック 6-3
前半23分から試合終了までに入った9得点のうち、
8得点が後半で記録される異常な点の取り合いとなった。
リーズはこの試合まで今季無敗で勢いのあったチームだった(リーグ1勝2分)。
※カラバオカップは、イングランドの下部リーグまで含めたクラブが出る勝ち抜き戦。
1試合勝負で、負けたらそこで終わり。
カラバオはスポンサーの飲料会社の名前で、大会の正式な呼び名に入っている。
この試合で驚くべきことは得点の量だけではない。
活躍した選手のほとんどは前半ベンチにいたという事実だ。
・ハーフタイムの4人同時交代(46分・0-1の場面)
入った パーマー ロジャーズ ネト リースジェームズ
出た エステヴァン ギッテンス ギュスト ワトソン
47分 リーズが2点目 0-2
53分から65分 チェルシーが4点 4-2
アロンソは3日前のアーセナル戦(1-2で敗戦、9月6日)から先発9人を入れ替えた。
チェルシーは昨季10位で、今季ヨーロッパの大会に出ていない。そのため基本は週1試合。
詰まった日程を理由にした入れ替えではないと思われる。
試合後アロンソ監督は、前半は自分の責任であり、
準備時間がないとこのレベルで戦うのは難しいと前半に苦戦した理由を明かした。
また、反撃の起点となったPKについて、リーズのファルケ監督は納得していない様子だった。
試合後には、スタジアムの誰一人、チェルシーの選手一人としてPKだと訴えていなかったと話したほどだった。
PKはチャバリア(チェルシー)がダンジェームズ(リーズ)に倒されたもの。
ここで面白いと思うのが、6点中4点に絡んだロジャーズがMOMを取れず、
2点(うち1本はPK)を決めたパーマーがMOMを取ったこと。
そして同じ構図が3年前のcoldパフォーマンスでも起きているということだ。
※腕を組んで二の腕をさする "cold" の喜び方
先にcoldをやったのはロジャーズだった。
ミドルズブラ時代、ウェストブロムウィッチアルビオン戦の決勝点で。
その約1週間後、パーマーがルートン戦(2023年12月30日)で真似た。
本人が言うには、モーグス(ロジャーズ)がミドルズブラでやったから、
俺も点を取ったらやると言っておいた、とのこと。
その後、ロジャーズから真似たまま、パーマーが商標を登録した。
ロジャーズがチェルシーへ移籍後、パーマーはロジャーズがcoldパフォーマンスを使うと、
執行官が家に来るぞ、と冗談にしている。
二人はマンチェスターシティの下部組織で2019〜2021年の同僚であり、
2020年のFAユースカップ決勝(相手はチェルシー)で二人とも得点している。
試合後のインタビューでロジャーズは「it's rigged.(仕組まれている)」と笑って言っていたが、
coldパフォーマンスはロジャーズが先に行い、パーマーが有名にして、パーマーが商標登録した。
試合の記録の付き方は、ロジャーズがアシストを行い、パーマーが点を取り、パーマーがMOMを手に入れた。
実は本当に仕組まれているのかもしれない😂
ちなみにMOMのトロフィーはロジャーズがパーマーに手渡した(司会に「プレゼンターをお願いできますか」と振られて)。
・この試合の二人(どちらもハーフタイムから出場)
パーマー 2得点(1本はPK) → マンオブザマッチ
ロジャーズ 6点のうち4点に絡む(アシストの数え方で3とも4とも)
ロジャーズが作った点
55分 パーマーの2点目(フリック)
60分 ネト
65分 ウェルベック
80分 バルコ
もう一つある。
チェルシーの先発11人の中にワトソン(16歳)とウェルベック(35歳)がいた。
ワトソンは、45分で交代し、ベンチに下がった。
ワトソンへの言及はないものの、アロンソ監督が自分の責任だと言っているため、
経験を積ませたかったが、試合展開上、仕方なく下げたと思われる。
レジーワトソン、16歳226日。チェルシー史上4番目に若い選手。
元ウィガン主将ベンワトソンの息子。U15のときにクリスタルパレスから加入。
45+1分に警告、ハーフタイムで交代。
ウェルベック自身のデビューも、2008年9月23日のリーグカップ3回戦(マンチェスターユナイテッド、17歳)。
18年前の同じ大会・同じ回戦という偶然があった。
ウェルベックは今夏ブライトンからチェルシーへ(2年契約・35歳)。この試合で2得点。
・同じ先発11人の中の両端
ワトソン 16歳226日 初出場 45+1分に警告 ハーフタイムで交代
ウェルベック 35歳 2得点(65分・90+4分)
チェルシーの先発(3-4-2-1)
ペンダース
コルウィル(主将) ラクロワ アチェアンポン
チャバリア バルコ ワトソン ギュスト
ギッテンス エステヴァン
ウェルベック
この試合6点中4点に絡んだロジャーズは「自分らしくやらせてくれた」と言い、
新しい環境でうまく馴染めている。
一方で、移籍元のアストンヴィラは3試合で無得点である。
・ロジャーズ(24歳・イングランド代表・背番号17)
今夏 アストンヴィラからチェルシーへ 英国人史上最高額の1億1700万ポンド
ヴィラでの通算 プレミアリーグ85試合21得点
今季チェルシー リーグ3試合2得点
今夏のW杯 イングランド代表で出場(準決勝はアルゼンチンに1-2)
・アストンヴィラの今季(9月10日時点)
17位 3試合 勝点1 0得点5失点
第1節 アウェイでブライトンに0-4(8/23)
第2節 ホームでアーセナルに0-1(8/31)
第3節 アウェイでハルシティと0-0(9/5)
インタビューの中で二人が口をそろえて「まだ先は長い」と言っている。
先へと続く道中の次の相手は、今季まだ1点も取られていない昇格組。
見どころは、誰が得点をとるのかだろう。
好調の昇格組がゴールを勝ち取るのか。
はたまたビッグクラブが怒涛の攻撃でもぎ取るのか。
両チームで何点動くのか。
アシストは誰なのか。
どういうシチュエーションでゴールするのか。
次の試合は、9月12日(土)ホーム(スタンフォード・ブリッジ)でのハルシティ戦
ハルシティ(3位・勝点7)
今季 3試合2勝1分・3得点0失点
昨季 チャンピオンシップ6位からプレーオフで昇格
チェルシー(4位・勝点6)
今季 3試合2勝1敗・8得点7失点
週末のMOMは誰の手に🤔